会社員として働きながら不妊治療をしたいけど不安
不妊治療をしているけど心が折れそう
妊活しているけど、心と体の負担が大きくて辛い
働いていて時間が無い中、不妊治療で病院に通うのは大変ですよね。
心も体も疲れてしまいそう・・・
そんなあなたへ
少しでも参考になればと思い、体験談を記事にしました。
ひとつひとつ解説していきますね。
多嚢胞卵巣症候群でした
普段から、生理が遅れてくることが多く、生理不順でした。
妊娠できるか不安もあり、妊活を始めて半年もしないうちに病院へ行くことに。
そこで、多嚢胞卵巣症候群と診断を受けたのです。
多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome、略してPCOSやPCOと呼ばれます)は、1)月経が不順である、2)卵巣に小さな嚢胞(卵胞)がたくさんある、3)男性ホルモンが高くなるなどホルモン値のアンバランスがみられる、の3つが揃うと診断されます。定期的な排卵が起きないため、不正出血が起きたり、無月経や月経不順になったりします。このような排卵障害のために不妊の原因にもなります。
参考:多嚢胞性卵巣症候群|一般の皆様へ|日本内分泌学会
妊娠するのに必要な卵胞は、通常1個です。
1個の卵胞が大きく育たないといけないのですが、多嚢胞卵巣症候群は卵胞がうまく育たず、小さい卵胞がたくさんできてしまうのです。
小さい卵胞が、たくさんできるとうまく排卵できないため妊娠もし辛くなってしまいます。
それが多嚢胞卵巣症候群の症状です。
多嚢胞卵巣症候群と診断を受けた時は、生理不順の自覚があったので「あぁ、やっぱり」という納得の気持ちと、「妊娠できないのかも」という不安な気持ちが同時にやってきました。
多嚢胞卵巣症候群で妊娠した芸能人
不妊治療の原因となる多嚢胞卵巣症候群ですが、実は芸能人でも症状を乗り越えて妊娠された方がいます。
TBS吉田明世アナウンサー、矢沢心さん、神戸蘭子さん、釈由美子さんなど。
皆さん、同じように悩みを抱えて妊活されていたと思うと、元気づけられますよね。
同じ症状でも妊娠できた人がいる。
それ思うと、少しは前向きになれました。
治療期間は1年未満だった
私は、1人目2人目とも不妊治療をして子供を授かりました。
運がよくタイミング法のみで、1人目を半年ほど、2人目を2か月ほどで妊娠。
不妊治療の期間は短かったので、とてもラッキーだったと思っています。
タイミング法は不妊治療のファーストステップであり、「医師が排卵日を予測し、その前後で夫婦生活を持つことで妊娠確率を高める」方法です。基礎体温や超音波検査、ホルモン検査、排卵検査薬などから排卵日を予測し、効果的な夫婦生活のタイミングを指導してもらいます。
参考:タイミング法とは?費用といつ病院に行くかを簡単解説【不妊治療net】
排卵誘発剤を使って、排卵を起こすために多い時は2日に1度通院していました。
排卵のタイミングを見て、夫婦生活を持ち妊娠につなげます。
排卵日の前日が妊娠しやすいと言われています。
排卵日が近くなったら、お医者さんからいつ妊娠しやすいか伝えられていました。
今日の夜、がんばってね~
ちなみに不妊治療の平均期間は、約2年と言われています。
1年未満で妊娠できたのは、とても幸運でした。
不妊治療経験のある友人に話してみた
体外受精を経験した友人に、不妊治療の事を話してみることにしました。
5年ほど不妊治療をして妊娠した経験を持った友人です。
その友人は、開口一番「原因がわかってよかったね」と言ってくれたのです。
友人は、原因不明の不妊という診断を受けていました。
原因がわかって治療法があるのは、良いことだよ
不妊治療は孤独を感じやすい面があるので、同じ経験を持つ人と話せると安心できます。
治療法があるのはいいことだと教えてもらえたことで、前向きにもなれました。
不妊治療の経験者と話せたことで、不安な気持ちが和らぎましたね。
体の不安
排卵誘発剤を使った治療
1人目の不妊治療ではまず、クロミッドという飲み薬を使用。
しかし、子宮内膜が薄くなりやすく私の体に合わなかったため、注射での治療に変わりました。
筋肉注射なので、打つたびに痛みがあり辛かったです。
痛みって、人をネガティブにするんですよね・・・。
落ち込んだ時、夫によく愚痴を言っていました。
不妊の原因は、間違いなく私の体質が原因で、夫は何も悪くないのに
「何で私だけがこんなに辛いんだろう」「いつまで治療が続くんだろう」と不安を口にしていましたね。
仕事をしながら病院へ通うのも、注射で痛い思いをするのも私。
だんだんネガティブな気持ちが大きくなっていきました。
ただ、痛みに関してはだんだん慣れてきましたね。
痛みに慣れてきた。
慣れってすごい・・・
排卵後の体調不良
2人目の不妊治療は特に、体調が悪くなりました。
排卵誘発剤の副作用と思われるのですが
排卵後にお腹が痛くなり、会社を早退して病院で点滴を打ってもらったことがあります。
結局、その排卵で妊娠が判明。
点滴を打った日に、お医者さんからは「卵巣が腫れたのが原因。妊娠している可能性も高いね」と言われていました。
期待をしつつ、お腹の痛みに耐えていましたね。
心の不安
生理が来るたびに落ち込む
毎週のように病院へ通い、排卵日が近くなったら2日に1度注射を打つ。
痛みに耐えながら治療を続けるという大変な思いをしても、生理はやってきました。
もう、生理が来る度に泣いちゃっていましたよね。あの頃は。
また生理がきちゃった
子供がほしいという思いはとても強いのに、なかなか叶わない。
私より遅くに結婚した友人の妊娠報告を聞いた時、悔しい気持ちにもなりました。
喜ばしいことなのに、素直に祝福できなかった時は自分の心の狭さを責めましたね。
不妊治療はゴールが見えない分、自分をどんどん追い詰めてしまいます。
期待と不安の中、過ごしている時に生理がきてしまい、とても落ち込んでいましたね。
本当に妊娠できるのかという不安
妊娠がしづらい体質ということで、妊娠は無理なのではないか。
不妊治療を進めても、無駄なのではないか。
という不安は常にありました。
夫にもよく相談していましたね。
また生理きちゃった。子供できなかったらどうしよう
大丈夫だよ。子供ができなくても、2人きりの生活でもいいじゃない
生理が来るたびに泣きながら相談する私・・・。
多分、夫も困っていたことでしょう。
それでも、優しく声を掛けてくれました。
不妊治療は体も心も疲れてしまうので、優しい言葉を掛けてくれると、とても安心しますよね。
夫のおかげで、ストレスを多く抱えることなく治療に専念できたと思っています。
仕事と不妊治療の両立
不妊治療していることを、会社に言えなかった
私は、会社に内緒で不妊治療をしていました。
1番は同僚に知られたくないという理由が大きかったです。
2人目の妊活中に働いていた会社は、育休の実績もなくセクハラ、パワハラが横行していたので言い出しづらいのもありました。
不妊治療をしている社員のサポート実績ありだったり、言い出しやすい雰囲気だったりしたら言えたかもしれません。
フレックスタイムを導入していたり、通院のために早退できたりする環境。
不妊治療に関する制度が整っている会社は、まだ少ないですよね。
育休制度の普及が進んでいるように、不妊治療に関する制度も広まってほしいですね。
仕事帰りに病院へ行っていた
私が通っていた病院は、予約が必要なく19時までは受付をしてくれる所でした。
残業がない職場だったため、平日は仕事帰りに通院していましたね。
夫や両親のサポートもあり、長男が通う保育園のお迎えをお願いできたため、2人目の不妊治療にも専念できました。
この2つがなかったら毎回の通院は、厳しかったでしょう。
不妊治療は、たくさんの時間が取られますよね。
仕事をしながらの通院は、忙しい中時間のやりくりをしないといけなくて大変です。
私は残業が無かったからこそ、仕事帰りに通院できましたが、それでも受付時間ギリギリに駆け込んで治療を受けるのは大変でした。
不妊治療を理由に、早退や休暇をもらえたら、もっと心に余裕もできたのでは・・・と考えることも多かったです。
これからは社会全体が、不妊治療に関してサポートしていく体制が求められていくでしょう。
会社側のサポート体制も、必要になってくるのではないでしょうか。
厚生労働省の企業への呼びかけ
令和4年3月より不妊治療の保険適用が実施され、社会全体も不妊治療への理解が深まってきています。
厚生労働省は企業へ向けて、不妊治療のお役立ちブックを配布するなどサポート協力を促しています。
その中でも、不妊治療連絡カードがこれからもっと広まってほしいと感じたので、紹介しますね。
不妊治療連絡カードの活用
不妊治療連絡カードは、会社に不妊治療をしていることを伝えられる書類です。
病院の医師に不妊治療をしている証明をしてもらい、通院のために必要な休暇、勤務時間短縮の希望等を書き込めるようになっています。
私のように、残業無しで両親のサポートあり、しかも治療期間が1年未満であればストレスも少なく済みますが、みんなが同じようにはいきませんよね。
企業側の理解があれば、もっと仕事と不妊治療の両立がしやすくなるはずです。
働きながら、通院の時間を作りたい。
そんな時に、不妊治療連絡カードを使うことができます。
不妊治療連絡カードを使う時は、不妊治療と仕事との両立に取り組んでいる企業の事例と一緒に提出できると親切です。
不妊治療連絡カードの活用方法だけでなく、「不妊治療に利用可能な休暇制度」など他の企業に事例がとても参考になりますよ。
不妊治療に関する知識が深まり、会社や社会全体のサポート体制が厚くなっていくといいですよね。
働きながら不妊治療は不安も大きかった。でも・・・。
働きながら不妊治療で病院に通うのは、体力的にも精神的にも辛い部分も多かったです。
私の場合は、治療が長くかからなかったのですが、治療期間がどのくらい要するかは誰にもわかりません。
その分、不安も大きいですよね。
治療を続けていくうちに、治療を断念するか、仕事を辞めるかの選択を迫られる場面が出てくるかもしれません。
そんな時、会社の理解があると、仕事と不妊治療の両立もしやすくなります。
もしできるなら、不妊治療連絡カードも活用してみましょう。
不妊治療連絡カードを使ってみよう!
治療期間は辛いこともあると思います。
しかし、その期間があったからこそ私は夫婦の絆を深めることができました。
不妊治療で悩む人の気持ちも、理解することができて、人として成長できたと思っています。
子育てしている今、振り返ると働きながら不妊治療できたのはいい経験でした。
今、不妊治療と仕事の両立でがんばっているあなたへ
体や心の不安もあるかもしれませんが、どうか無理せずに…。
経験者として、あなたを応援しています。
そして、社会、企業の不妊治療への理解がもっと深まりますように。
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